材料検査
SUMP(金属組織観察)
金属で構成された構造物は、時間もしくは環境により劣化が起こり、また高温で長く使用すると組織変化が起こる場合があります。このような状況を放置しておくと構造物の破壊を招きます。
SUMP法(Suzuki’s Universal Micro Printing Method)は各種機器・配管等の金属組織を非破壊的に観察する手法です。金属の一部の組織を現出させ、そのレプリカを作成することで顕微鏡観察が可能となり拡大した写真から種々判定します。
レーザー誘起ブレークダウン分光分析計(LIBS)
LIBS「 Z-200 C+ 」は、金属の化学成分を分析する装置で、「炭素量」の測定も可能です。
パルスレーザーを試料に照射することで、試料のごく表面の一部をプラズマ化し、これが基底状態に戻る際に放出される光を分析することによって元素分析をおこないます。
ハンドヘルドのため、現地で迅速に測定し、その場で分析結果を確認できます。
ポータブル蛍光X線分析装置
ポータブル蛍光X線分析装置「 Innov-X XT-260S 」は、測定部位にX線(一次X線)を照射し、発生する蛍光X線のエネルギーによって元素分析をおこないます。
現地において、材料を傷めず迅速に測定し、その場で分析結果を確認することができます。
ハンドヘルドのため、現地で迅速に測定し、その場で分析結果を確認できます。
走査型電子顕微鏡(SEM)
エネルギー分散型X線分析装置(EDS)
走査型電子顕微鏡(SEM:Scanning Electron Microscope)は、試料の表面状況を低倍率から高倍率まで連続的に観察できる優れた顕微鏡です。その特性から、たとえば破損品の原因調査における破面様相観察や光学顕微鏡では観察できない金属組織の微視的観察などに適用されます。また、SEM に分析装置を装着することで、多様な分析をおこなうことができます。
弊社では最新の SEM とエネルギー分散型X線分析装置(EDS:Energy Dispersive x-ray Spectroscopy)を導入し、サンプリング材調査等におけるさまざまなニーズにお応えいたします。
硬さ測定
鋼で代表される金属は、高温での使用や溶接などによって、硬くなったり軟らかくなったりします。このような状態を放置すると、構造物の破壊を招くことがあります。
硬さ測定は、角錐や球などの圧子を押し付けたり、引っ掻いたりして試料にわずかな変形を与え、その変形が小さいほど硬いと判断する非破壊的な手法です。